私は7年間、広島県内の大学で
コミュニケーションの授業を
担当してきました。
その経験の中で得た知識を、
今回のブログ記事で少しでも
お伝えできればと思います。
コミュニケーションは、
私たちの日常生活において
重要なスキルですが、
そのスタイルは人それぞれ異なります。
ここでは、
コミュニケーションの
4つのスタイルをご紹介します。
コミュニケーションには4つのスタイルがある
コミュニケーションスタイルは、
大きく4つに分類されます。
それは、アサーティブ、パッシブ、
アグレッシブ、そしてパッシブ・アグレッシブです。
これらのスタイルは、
それぞれが他者との関わり方や
自己主張の方法に違いがあります。
それでは、ひとつずつ見ていきましょう。
1. アサーティブ(Assertive)
特徴:
アサーティブなコミュニケーションとは、
自分の意見や感情を率直に表現し、
同時に相手の意見や感情も
尊重するスタイルです。
例:
「私はこう思いますが、あなたの意見も聞きたいです。」
メリット:
健全な対話が可能で、
お互いのニーズを
バランスよく満たすことができる。
誤解が少なく、
良好な人間関係を築けます。
デメリット:
人によっては、
自己主張が強く感じられる
ことがありますが、
基本的には最も推奨されるスタイルです。
2. パッシブ(Passive)
特徴:
パッシブなコミュニケーションとは、
自分の意見や感情を抑えて、
他者に合わせる傾向が強いスタイルです。
自己主張が苦手で、
他者の意向に従うことが多いです。
例:
「あなたがいいなら、それで大丈夫です。」
メリット:
他者との対立を避け、
平和な状況を保つことができます。
デメリット:
自分のニーズが満たされず、
ストレスや不満が溜まることが多い。
また、自己評価が低くなる可能性もあります。
3. アグレッシブ(Aggressive)
特徴:
アグレッシブな
コミュニケーションとは、
自分の意見や感情を強く主張し、
相手の意見や感情を
軽視するスタイルです。
相手を支配しようとする傾向があります。
例:
「私が正しいんだから、あなたはそれに従うべきだ。」
メリット:
自分の要求を短期的には
満たすことができます。
デメリット:
相手を傷つけたり、
対立を引き起こすことが多く、
長期的には人間関係に悪影響を与えます。
4. パッシブ・アグレッシブ(Passive-Aggressive)
特徴:
表面上はパッシブに見えますが、
内心で相手に対して不満や
反抗心を持っており、
それを間接的に表現するスタイルです。
例:
「まあ、あなたが決めた
ことだから仕方ないけど…」と、
表向きは従うが、
陰で文句を言ったり、
後で相手に対して妨害行為を行います。
メリット:
直接の対立を避けつつ、
内心の不満を表現できます。
デメリット:
誤解や混乱を引き起こしやすく、
信頼関係が損なわれることが多いです。
アサーティブなコミュニケーションが最も効果的
これらの4つのスタイルの中で、
最も効果的な
コミュニケーションスタイルは
アサーティブです。
アサーティブな人は、
自分の考えや感情を適切に表現しつつ、
相手の立場にも配慮するため、
バランスの取れた
コミュニケーションを
行うことができます。
これは、信頼関係を築き、
長期的に良好な人間関係を
維持するために最も
望ましいスタイルです。
まとめ
コミュニケーションのスタイルは、
相手との関わり方に
大きな影響を与えます。
自分がどのスタイルを
取っているかを知ることは、
人間関係をより良くするための
第一歩です。
あなたのスタイルを見直し、
アサーティブな
コミュニケーションを
心がけることで、
より良い対話が可能になるでしょう。
これらの4つのスタイルを理解し、
実生活で活用することで、
あなたもより効果的な
コミュニケーターになれるはずです。